皮膚科専門医が丁寧に診察を行い、所見や症状から正確に診断、適切な治療方法をご提案させていただきます。
各種疾患のガイドラインに沿った標準的治療を心がけています。
相談するか迷うような些細なことでも皮膚に関することは是非お気軽にご相談ください。
当院では、局所麻酔による皮膚手術を新たに開始いたしました。
・局所麻酔は、手術部位のみに麻酔をかける方法で、全身麻酔と異なり身体への負担が少なく、日帰りでの手術が可能です。
・主にホクロ、粉瘤、脂肪腫、良性・悪性腫瘍などの切除に対応しています。
・麻酔注射時にチクッとした痛みがありますが、手術中はほぼ無痛でリラックスして受けていただけます。
・手術後はガーゼで保護し、約1週間後に抜糸を行います(部位によって異なります)。
・術後の注意点や経過については、医師より丁寧にご説明いたします。
ご希望やご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。
毛穴のつまりと過剰な皮脂の産生、アクネ菌等の細菌の増殖の相互作用により毛穴に炎症を起こした状態です。白ニキビ(面皰)は毛穴がつまり白く膨らんだ状態、黒ニキビは毛穴が開いた状態で皮脂や垢が酸化して毛穴が黒く見える状態です。赤ニキビは白ニキビや黒ニキビが悪化し、感染や炎症を伴った状態で、腫れて時に痛みを伴います。
治療は個々の患者様の状態に応じて選択させていただきます。具体的には抗生剤や皮膚の角化を調節し、毛穴のつまりを改善する薬(アダパレンや過酸化ベンゾイル)またはそれらの両方の機能をもつ外用薬と、内服の抗生物質、ビタミン剤、漢方薬などの内服薬を必要に応じて組み合わせて治療します。ニキビはホルモンバランス、ストレス、睡眠不足、食生活、日常生活での摩擦や、化粧による刺激などが誘因となることも多いです。生活についても工夫が必要な場合は指導いたします。また、保険での治療のみでは症状を繰り返してしまう、外用薬の刺激が強すぎてしまうという患者様について、ピーリングやドクターズコスメ等自費の治療をご提案することもできます。にきびでお悩みの方は、早めに当クリニックにご相談ください。症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
粉瘤は、皮膚に袋状の構造ができ、内部に角質がたまってしこりとなる、皮膚の良性腫瘍です。主に顔、首、背中などに発生し、中央部に袋の開口部が黒点(コメド)として見える場合があります。多くは皮下にできる柔らかい腫れで、痛みはほとんどありませんが、内部の角質が炎症を起こすと痛みや発赤を伴うことがあります。その場合は局所麻酔で皮膚を一部切開し、内部の膿をそとに出す処置(切開排膿)が必要となる場合があります。痛みに関してはこの処置で改善することが多いですが根本的な治療は手術で袋を取り除くこととなります。小さな粉瘤であれば経過観察することもあります。基幹病院へ紹介し、切除する必要があるか、診察し判断させていただきます。
一般的にほくろは皮膚に母斑細胞という細胞が集まってできる皮膚良性腫瘍です。通常は茶色や黒色の小さな斑点として現れ、体のどの部分にもできる可能性があります。多くの場合は生まれつきだが、後天的にもできることはあります。ただし、大きさ(特に直径5mm以上になるなど)、形、色の急激な変化、非対称になる、境界線が不規則になる、痛みやかゆみを伴う、急にもりあがってきているなどの症状がある場合は、早めに当院皮膚科医にご相談ください。適切な診断と必要に応じて治療方針をご提案いたします。
脂漏性角化症は、いわゆる老人性の「いぼ」で中高年に多く見られる良性の皮膚腫瘍です。加齢や紫外線が原因と言われています。茶色や黒色の盛り上がった斑点として現れ、表面はざらざらしていることが多く顔、胸、背中などの日光に当たる部位に好発します。また年齢とともに数が増える傾向があります。良性腫瘍であり、通常は治療の必要がありませんが急激な大きさの変化や色の変化がある場合や、出血や痛みを伴う場合は皮膚科への受診をお勧めいたします。また美容上の問題がある場合や髭剃りのときに邪魔になるなどの理由で液体窒素による治療や切除を希望される方もいらっしゃいます。ぜひお気軽にご相談ください。
首やデコルテにできるポツポツした小さい茶褐色の良性腫瘍です。引っかかったり、見た目がきになる患者様が多くいらっしゃいます。治療は脂漏性角化症に準じます。
日光角化症は長年の紫外線暴露によって生じる皮膚の変化です。紫外線によく当たる部位(顔面、首、手の甲など)に、淡い赤みから淡褐色調のざらざらとした皮膚病変を生じます。日光角化症は前癌病変であるためすぐに転移をすることは稀ですが、治療を行わないと有棘細胞癌という皮膚がんに進行する場合があるため早期の治療が必要です。患者様ご本人では見分けが難しく、また皮膚科医でも皮膚生検という検査を行わなければ確定診断はできないため、まずは診察させていただき、判断させていただきたいと思います。
治療は手術療法やイミキモドという抗腫瘍薬の外用療法があります。
少しでも気になる症状がある場合はお気軽に当院にご相談ください。
皮膚に生じる皮膚がんは、有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫、乳房外Paget病などがありますが、時に良性病変との見分けが難しい場合があります。急に出現したできものが治らない、前からあったできものが大きくなっている、変な皮膚炎ができている等、少しでもご心配な症状に気が付いた際は早期に当院医師にご相談ください。必要に応じ基幹病院をご紹介いたします。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う慢性の炎症性皮膚疾患です。乾燥肌とかゆみを伴う湿疹を特徴的な部分に発症し年齢によって皮疹の好発部位は異なります。(乳児は頬や体幹、小児は関節の曲げ伸ばし部分、成人は顔や首など)このような皮疹が良くなったり悪化したりを繰り返すという特徴があります。アトピー性皮膚炎の原因として、アトピー素因(体質)とバリア機能の脆弱性等に起因する皮膚を含む臓器の過敏を背景に様々な要因が複合的に関わることがアトピー性皮膚炎の病態形成に関与すると考えられています。
アトピー性皮膚炎の治療は、患者さんの症状や生活環境に応じて個別に行われますが、主にお薬による治療、スキンケア、悪化因子の検索と対策の3つの柱から成り立っています。
お薬による治療は、主に外用療法と全身療法に分けられます。
外用療法は、アトピー性皮膚炎治療の基本となります。
主に保湿外用薬:皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を回復・維持します。(ヘパリン類似物質含有製剤,尿素製剤白色ワセリン)
炎症を抑える薬:ステロイド外用薬,タクロリムス軟膏(免疫抑制外用薬)コレクチム軟膏(JAK阻害外用薬)PDE4阻害外用薬を用いて治療していきます。アトピー性皮膚炎ではプロアクティブ療法といって症状が落ち着いた後も、再燃しやすい部位に週2回程度抗炎症外用薬を塗布し、寛解状態を維持する方法が推奨されています。
全身療法は外用療法で効果が不十分な場合や、重症の場合に考慮されます。
具体的には内服薬:抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、免疫抑制薬など、注射薬:デュピクセント(デュピルマブ)、紫外線療法等です。
保湿剤を用いたスキンケアは、皮膚のバリア機能を強化し、症状の改善と再発予防に重要です。外用薬で皮疹が寛解したあともスキンケアを徹底することで再発を予防する必要があります。
アトピー性皮膚炎の治療は、外用療法を基本としつつ、症状に応じて全身療法を組み合わせます。また、適切なスキンケアと悪化因子の対策も重要です。治療法の選択は、症状の程度や患者さんの状態に応じて個別に行われますので、詳細については担当医師にご相談ください。
尋常性乾癬は、慢性的な炎症性皮膚疾患であり、適切な治療を行うことが重要です。主な症状として皮膚の赤みと盛り上がり、乾燥した白い鱗屑(フケのようなもの)、痒みや痛み、爪の変化(約半数の患者さんに見られる)などがあります。特に肘、膝、すね、腰臀部、背中などの摩擦を受けやすい部位に出やすい傾向があります。尋常性乾癬の正確な原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境要因が関与していると考えられており悪化因子としてストレス、アルコール、不適切な食生活、喫煙、感染症、外傷、特定の薬剤、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病も悪化因子となる可能性が指摘されています。尋常性乾癬の治療は、症状の程度や範囲、患者さんの状況や希望に応じて選択されます。
主な治療法は以下の4つです。
ステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤これらの併用療法(コンビネーション療法、シークエンシャル療法)タクロリムス軟膏
2. 内服療法エトレチナート(チガソン®)シクロスポリン(ネオーラル®)アプレミラスト(オテズラ®)
3. 光線療法ナローバンドUVB照射
4. 生物学的製剤インフリキシマブ(レミケード®)、アダリムマブ(ヒュミラ®)、ウステキヌマブ(ステラーラ®)、セクキヌマブ(コセンティクス®)、ブロダルマブ(ルミセフ®)、イキセキズマブ(トルツ®)、グセルクマブ(トレムフィア®)、リサンキズマブ(スキリージ®)
生物学的製剤は、従来の治療で効果不十分な場合や、関節症状を伴う乾癬性関節炎の患者さんに考慮されます。治療の必要のある患者様は基幹病院にご紹介が可能です。
尋常性乾癬の治療は長期にわたることが多いため、患者さんと医師が十分なコミュニケーションを取り、適切な治療法を選択することが重要です。また、合併症の予防や生活習慣の改善も治療の一環として重要です。当院では、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最適な治療プランを提案いたします。ご不明な点やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿疱(のうほう)が繰り返し発生する慢性炎症性皮膚疾患です。小さな水疱や膿疱が多発し手足が赤くなったり、かさかさしたりひび割れたりして痛みがあるなど、非常に不快な症状を引き起こします。まれに胸部や関節の痛み(掌蹠膿疱症性骨関節炎)を合併することもあります。喫煙、扁桃炎や歯周病、虫歯等の慢性感染症、金属アレルギー(歯科金属)などが関与しているといわれています。治療はステロイド軟膏、活性型ビタミンD3軟膏、内服療法、光線療法(ナローバンドUVB)、重症例では生物学的製剤の投与を行います。
蕁麻疹は、皮膚に突然現れるかゆみを伴う虫刺されのような膨疹(腫れ)が特徴的な皮膚疾患です。膨疹は24時間以内に形を変え、出現と消失を繰り返します。原因は多様で、食物、花粉、薬物へのアレルギー反応や物理的刺激、寒冷刺激、発汗刺激、感染症(細菌感染、ウイルス感染)、精神的ストレス、疲労などがきっかけとなりますが、原因が不明な場合も多くあります。治療には主に抗ヒスタミン薬が用いられ、抗ヒスタミン薬のみでは不十分な場合は抗アレルギー薬の併用等を行います。急性の場合は数日で改善が期待できますが、慢性化すると長期の治療が必要となることがあります。 抗ヒスタミン薬が無効な慢性蕁麻疹にはオマリズマブという注射の薬による治療も行うことがあります。採血検査等で、アレルギーの有無を調べ、原因物質の回避を行うことや生活習慣の改善も治療に重要です。
皮脂欠乏性湿疹は、皮脂の減少により皮膚が乾燥し、バリア機能が低下して炎症や湿疹が起こる状態です。主な原因は加齢、乾燥、過剰な石鹸使用などで、特に冬季に悪化しやすいです。 治療としては保湿剤(ワセリンや尿素クリーム)で乾燥を防ぎ、炎症にはステロイド外用薬を使用します 。日常的な保湿、加湿器の使用、石鹸等による過度な洗浄を避けることも重要です。
接触皮膚炎(かぶれ)は、皮膚が特定の物質に触れることで赤み、かゆみ、水ぶくれ、腫れなどの炎症を引き起こす疾患です。原因物質には化粧品、金属、植物、薬剤などが含まれます。ウルシかぶれ、おむつかぶれ等特定の物質の名前がついているものも接触皮膚炎の仲間です。治療法としては原因物質との接触を避け、炎症が強い場合はステロイド外用薬で炎症やかゆみを抑えます。 原因精査のためにパッチテストを行うこともあります。
虫刺されは、蚊、ブヨ、ダニ、ノミ、ハチなどの虫による皮膚炎で、「虫刺症」とも呼ばれます。 刺された際、毒液や唾液成分が皮膚に侵入し、かゆみ、腫れ、痛みなどの症状を引き起こします。 かゆみや腫れの度合いが強かったりなかなか改善しない場合、とびひ、蜂窩織炎等の感染症を併発している場合は皮膚科での治療が必要です。 早めにご相談ください。またハチやムカデなどによる虫刺症ではアナフィラキシーショックのリスクがあるため、すぐに近隣の医療機関を受診してください。
手湿疹は、手に生じる湿疹で洗剤や水仕事などの刺激やアレルギー反応が原因で発症し、乾燥やひび割れ、かゆみを伴うことが特徴です。飲食業や美容師、介護士、医療従事者、主婦等、手洗いや水仕事が多い職業の方では難治性となることがあり、特に皮膚のバリア機能が低下している場合に起こりやすく、早期の治療と予防が重要です。保湿とステロイド外用薬での治療を行います。難治性でアトピーを合併している場合は光線療法(ナローバンドUVB)を併用することもあります。
明らかな皮疹がないにもかかわらず、強いかゆみを感じる状態です。原因として皮膚の乾燥(ドライスキン)内臓疾患(糖尿病、慢性腎不全、胆汁うっ滞、悪性腫瘍など) 薬剤(オピオイドや化学療法薬など特定の薬剤) 心理的ストレスが挙げられます。
そう痒に対しては抗ヒスタミン薬の内服や、乾燥による悪化を防ぐために保湿等を行います。原疾患の治療や、薬剤の変更で改善することがあります。
痒疹は強いかゆみを伴う赤い盛り上がり(丘疹)や硬いしこり(結節)が手足や体幹部など、体の広い範囲に出現する慢性的な皮膚疾患です。夜眠れないほどのかゆみがおきることもあり、掻きむしることでジュクジュクしたり、かさぶたを形成したりします。急性痒疹(一時的な症状で、主に夏場に発症)多形慢性痒疹(体幹部中心に蕁麻疹様の発疹が長期間持続)結節性痒疹(四肢中心に散在する結節が特徴)に分けられます。原因がわからないことも多いのですが、虫刺され、アトピー性皮膚炎、金属アレルギー、糖尿病、肝疾患、腎疾患などの全身疾患、ストレス、乾燥が誘因となることがあります。治療はステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の内服、光線療法、注射薬等が有効です。痒疹の症状や経過は個人差が大きいため、適切な診断と治療には専門医の診察が重要です。症状が気になる方は、当院にご相談ください。
脂漏性皮膚炎は、頭や顔(T字ライン、鼻唇溝、鼻の横、U字ライン)、首、胸、脇の下、そけい部などの皮脂分泌の盛んな部位(脂漏部位)に発生する湿疹です。皮膚の赤みに、黄色味がかった湿ったフケや乾燥したうろこ状のフケが付着した皮疹で軽度のかゆみを伴います。 マラセチア(皮膚常在真菌)の異常増殖や皮脂分泌の過剰、ホルモンバランスの変化、ストレスや睡眠不足、ビタミンB2、B6などの代謝異常等が原因と考えられています。脂漏性皮膚炎は完治が難しい慢性疾患ですが、適切な治療と日常のケアにより症状をコントロールすることが可能です。
しもやけ(凍瘡)は、寒冷刺激による血行障害が原因で発生する皮膚疾患です。主に手足の指や耳などの末梢部位に発症し、赤みを伴う腫れ、かゆみや痛み、まれに水ぶくれや潰瘍を形成することがあります。血行を良くする内服薬や外用薬、炎症を抑える外用薬で症状を抑えつつ、寒冷刺激を避ける、手足を温かく保つ、濡れた靴下や手袋はこまめに交換する、きつい靴を避ける等の予防方法もお伝えします。日内変動差が10℃以上の初春や初冬にみられることが多いです。小児にもみられますが、中高年の大人でもみられます。
症状が重い場合や改善が見られない場合は、早めに皮膚科を受診してください。
異汗性湿疹(汗疱)は、主に手足の指や手のひら、足の裏に発症する皮膚疾患です。
手のひら、足のうら、ゆびの間に小さな水ぶくれが出たり消えたりを繰り返したり、進行すると、薄く皮がむけたり、赤みや痒みを伴ったりします。慢性化して皮膚が硬くなる(角化)こともあります。夏前や季節の変わり目にでやすいことから、発汗との関連が考えられています。金属アレルギーやアトピー性皮膚炎、感染症が関わっていることもあります。外用薬の治療と生活習慣の改善により症状をコントロールします。水虫の症状だと思って市販薬を外用していたら異汗性湿疹だったという患者様もいらっしゃいます。まずは気軽にご相談ください。
巻き爪とは、爪の両側縁が曲がって内側に巻き込むように丸く変形することを指します。巻き爪が悪化すると爪の側縁が周囲の皮膚に食い込んで炎症を起こした陥入爪という状態になります。陥入爪では爪の周囲の強い痛みや腫れ、赤みや化膿、肉芽(赤いじゅくじゅくとしたできもの)の形成などがおこります。浮き足(親指が地面に着地していない)、不適切な靴の着用、爪の切り方の問題、遺伝的要因等様々な複合的な要因で起こります。まずは適切な爪の切り方の指導やテーピングの指導、感染を起こしている場合は抗菌薬の内服を行います。症状に応じて爪切り術やフェノール法(爪の幅を狭くする手術)ワイヤー矯正等をおこなうこともあります。巻き爪や陥入爪でお悩みの方は、早めに当院にご相談ください。適切な診断と治療により、症状の改善と再発予防が可能です。
足裏の特定の場所に圧力が持続的にかかって、角質が厚くなった状態です。歩行時に激しい痛みを伴うこともあります。治療ではカミソリで分厚くなった角質部分を除去しサリチル酸含有外用薬や、スピール膏等を用いて角質を溶かし分厚くなるのを予防します。しかし普段の靴による繰り返しの圧迫や摩擦、外反母趾等の足の変形で特定の部位に異常な圧力がかかっていることが原因となっていることも多くそのような刺激を取り除くことが予防に最も重要になってきます。整形外科で足底板を作ることを提案させていただくこともあります。
帯状疱疹は、加齢や過労、ストレスによる免疫力低下が引き金となり体に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより片側の体の一部に赤い発疹や水疱が帯状に現れ、強いピリピリ、チクチクとした痛みや、痒みを伴います。抗ウイルス薬の内服による治療を行いますが、重症の場合は入院での点滴治療をお勧めさせていただくこともあります。帯状疱疹後神経痛(PHN)という神経の痛みが皮膚症状の改善したあとも持続してしまう場合があります。帯状疱疹は早期発見・早期治療が非常に重要です。疑わしい症状がある際はご相談ください。
口唇(口唇ヘルペス)や性器、臀部に水疱(水ぶくれ)が発生し発症前にピリピリ、ムズムズといった違和感があるのが特徴です。赤く腫れ、その後水疱形成、最終的にかさぶたとなって治癒します。ヘルペスウィルスは一旦感染すると、神経の神経節という中に潜伏するため薬で完全に排除することは困難です。そのためストレスや風邪などの感染症、疲れなどによって免疫力が低下するとウィルスが再活性化、増殖して発症します。治療は抗ウィルス薬の内服や外用を行います。症状の予兆を感じたら速やかに治療開始するのが重要であり、再発を繰り返している患者様に対して予め内服薬を処方させていただき、患者様ご自身で内服開始していただく方法もあります。患者様の症状や再発頻度に応じた最適な治療プランを提案します。また新生児、アトピー性皮膚炎患者、免疫力低下者は重症化のリスクあるため注意が必要です。
蜂窩織炎は皮膚や皮下組織に黄色ブドウ球菌や溶連菌等の細菌が侵入することで引き起こされる急性の化膿性炎症です。患部の皮膚にまだら状の赤み、熱感や痛みを伴う腫れが起き、急速に症状が広がるのが特徴です。重症の場合発熱、悪寒、倦怠感などの全身症状を伴います。症状の観察や血液検査、細菌培養検査を行い、抗菌薬の内服、患部の冷却、安静、挙上による治療を行います。重症の場合は入院での抗菌薬の点滴加療をおすすめする場合もございます。
水虫は、皮膚糸状菌によって引き起こされる感染症です。
水虫(足白癬)には以下の3つの主要な病型があります:
1. 趾間型: 足指の間に紅斑や小水疱が見られ、強いかゆみを伴います。
2. 小水疱型: 足底や足の縁に小さな水ぶくれができ、乾燥すると皮がむけます。
3. 角質増殖型: 足裏やかかとの皮膚が厚くなり、ザラザラした質感になりますが、かゆみはほとんどありません
爪水虫(爪白癬)は、爪に感染する白癬で、爪が白く濁り厚くなることが特徴です。
爪白癬は足白癬から感染することが多く、早期の治療が重要です。
足白癬や爪白癬の診断には、「真菌鏡検」と呼ばれる検査が行われます。これは病変部から皮膚片を採取し、特殊な薬品で処理して顕微鏡で観察する方法です。糸状菌が確認されれば診断が確定します。
足白癬は抗真菌剤を含む塗り薬が基本的な治療法です。最低4週間以上使用し続ける必要があります。角質増殖型の場合には内服薬(例:テルビナフィン)が必要になる場合もあります。
爪白癬は内服薬による治療が推奨されており、外用薬だけでは効果が不十分な場合があります。肝臓の機能に異常がある方等内服が困難な場合は外用薬による治療もお勧めさせていただきます。患者様によって最適な治療法を提案いたしますので、水虫かもという症状が出現した際はお気軽にご相談ください。
伝染性膿痂疹(とびひ)は、皮膚に赤いただれや水疱かさぶたが多発する伝染性の皮膚疾患です。黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などの細菌感染により引き起こされ、特に0〜6歳の乳幼児に多く見られます。感染者の発疹の分泌物に含まれる菌が他人の皮膚に付着することで感染が拡大します。また虫刺されや湿疹部などをかいたり触ったりすることで、自身の体の他の部位に感染が広がります。アトピー性皮膚炎がある方や湿疹ができやすい人は悪化しやすいので注意が必要です。抗菌薬の内服や外用で治療をおこないますが、最近は耐性菌(MRSA)による「とびひ」も増えており、治りが悪い場合もありますのでしっかり治療することが重要です。
尋常性疣贅
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって皮膚に生じる良性のイボです。主に手足にでき、硬い盛り上がりが特徴で、直接接触や公共施設(プール、銭湯、スポーツジムなど)での間接接触を通じて感染します。 小児でよくみられますが大人の方でも発症することがあります。
数mm~1cm程度の硬い丘疹が生じ、多発する場合もあります。通常は痛みがありませんが、足裏では圧迫により痛みを伴うことがあります。
治療法
• 液体窒素療法: イボを凍結し除去する最も一般的な方法。一回で治癒することもありますが一般的には複数回の繰り返しの処置が必要です。
• ヨクイニン内服: ハトムギを主成分とする内服薬で免疫を活性化させ、イボのウイルスを排除すると考えられている。液体窒素と併用させていただくこともあります。
• サリチル酸外用: 角質を柔らかくし自然治癒を促す。
症状に応じて適切な治療を選択します。
モノクロロ酢酸
モノクロロ酢酸(MCA)とは、
モノクロロ酢酸は、強い酸性を持つ化学物質で、主にウイルス性いぼの治療に使用されます。いぼの表面に塗布することで、ウイルスに感染した細胞や組織を腐食・壊死させ、いぼを除去します。
特徴とメリット
・痛みが比較的少なく、お子様にもおすすめの治療法です。
・いぼの大きさや部位に関係なく治療が可能です。
・凍結療法など他の治療と組み合わせることで、さらに効果が期待できます。
治療の流れ
1. いぼが厚い場合は、表面を削ります。
2. 爪楊枝などでモノクロロ酢酸をいぼに塗布し、乾燥させます。
3. 絆創膏などで保護します。
4. 2週間に1回程度の頻度で、いぼが消失するまで繰り返します。
注意点・副作用
・正常な皮膚に付着すると赤みや痛み、水ぶくれなどが生じることがあります。
・目や口の周囲など粘膜部位には使用できません。
・治療後数時間は患部を濡らさないようご注意ください。
・まれに強い反応で潰瘍ができることがあります。異常を感じた場合はすぐにご相談ください。
伝染性軟属腫
伝染性軟属腫(水いぼ)は、主に小児に見られる皮膚感染症です。1〜5mm程度の小さな盛り上がりで表面がツルツルして光沢があり中心部がやや陥凹している皮疹が主に体幹部や四肢に出現します。伝染性軟属腫ウイルス(MCV)の直接接触やプールやタオルなどを介した感染が原因で発症します。自家感染により個数が増えることがあります。治療は麻酔のテープを貼ったあとにピンセットで摘除する方法を行っております。ヨクイニンを内服しながら経過観察し自然治癒を期待する方法(6ヶ月〜3年程度)もありますが幼稚園、保育園でプールに入れない等の不便が生じたり、いぼの数が多くなってしまう場合もあるため、治療をご希望の場合はお気軽にご相談ください。
MBFクリーム(水いぼクリーム)
MBFクリームは、痛みを伴わずに水いぼ(伝染性軟属腫)を治療できる外用薬です。主成分の銀イオンが強力な抗菌・抗ウイルス作用を持ち、毎日塗布することで平均2~3か月で約8割の方が改善します。
特徴
・従来のピンセット摘除や液体窒素治療と異なり、痛みがありません。
・小さなお子様や痛みに弱い方にもおすすめです。
・1日2回(朝と入浴後)、水いぼとその周囲に広めに塗布します。
治療経過
塗布開始から2週間~2か月程度で水いぼが赤くなり始め、これは効果が現れてきたサインです。
その後1か月ほどで水いぼが消えていきます。
安全性・副作用
・副作用は少なく、まれに接触皮膚炎やかゆみ、発赤、腫脹がみられることがありますが、重篤な副作用は報告されていません。
・直射日光に長時間当てるとクリームが変色する場合がありますが、効果や安全性には問題ありません。
注意事項
・お肌に合わない場合や強いかゆみ・炎症が出た場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
・クリームは暗所で保管し、直射日光を避けてください。
購入方法・価格
MBFクリームは院内販売のみ、1本15g入り2,200円(税込)です。
ご購入には医師の診察が必要です。
水いぼの治療でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
メラニン色素が何らかの理由で減少または欠落することにより、皮膚が白くぬけてしまう病気です。先天性(先天性)のものと自分の免疫が自分のメラノサイト(色素を作る細胞)を攻撃してしまうなどが原因の後天性のものがあります。治療はステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏、タクロリムス軟膏の外用や紫外線療法(ナローバンドUVB)などがあります。
円形脱毛症は、突然頭部に境界のはっきりした類円形の脱毛斑が現れる自己免疫疾患です。自分の免疫系が誤って毛包(毛の根)を攻撃することで発症します。単発の場合、通常3〜4ヶ月程度で自然治癒や改善が見られることが多いですが、多発する場合や、頭全体に広がる場合は治療に時間がかかる場合があります。単発の場合は、ステロイド外用薬や塩化カルプロニウム、光線療法、ステロイドの局所注射等で治療します。脱毛斑が広がる場合は、点滴での治療や、JAK阻害薬等の適応となる場合があります。
男性型脱毛症(AGA: Androgenetic Alopecia)は、成人男性の約30%が経験する一般的な脱毛症状です。主に遺伝的要因と男性ホルモンの影響により発症します。早ければ20代後半から症状が現れ始めます。男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素により、ジヒドロテストステロンに変換され毛包の男性ホルモン受容体と結合すると脱毛因子であるTGF-βが増加し、毛髪の成長サイクルが乱れ脱毛をきたすようになります。このため治療薬としてこの5-αリダクターゼを阻害する内服薬(フィナステリド:II型5αリダクターゼを阻害、デュタステリド:I型およびII型5αリダクターゼを阻害)が用いられています。脱毛でお悩みの方はぜひご相談ください。
当院では近隣の総合病院、大学病院と連携して地域医療を行っております。
入院での治療や専門的な検査が必要な場合には、最適な医療機関をご紹介いたします。
また、患者様がご希望する医療機関にご紹介する事も可能です。
価格 | |
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初診料 | 2,000円 |
再診料 | 1,000円 |
STEP1 | 初診時の詳細な問診と検査 |
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STEP2 | 医師による適切な処方 |
STEP3 | 定期的な経過観察と調整 |
AGA治療 価格 フィナステリド (プロペシアのジェネリック医薬品) |
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28日分 | 5,500円 |
84日分 | 16,000円 |
STEP1 | 希望位置のマーキング |
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STEP2 | 看護師による穴開け施術 |
STEP3 | アフターケアの説明 |
ピアス穴あけ 料金 | |
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2ヶ所 | 8,000円(税込) |
1ヶ所 | 5,000円(税込) |
白玉点滴(グルタチオン) | |
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白玉+ビタミン+αリポ酸 | 8,800円(税込) |
白玉点滴 | 6,600円(税込) |
白玉点滴 ハーフ | 3,520円(税込) |
ビタミン、α-リポ酸 点滴 | |
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ビタミン+αリポ酸 点滴 | 3,300円(税込) |
複合ビタミン 点滴 (チアミンジスルフィド・B6・B12) |
2,200円(税込) |
αリポ酸 点滴 | 2,200円(税込) |
美容処方 | |
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美白セット (シナール+トラネキサム酸) |
3,300円(税込) |
シナール配合錠 100錠 (1日3錠) |
1,430円(税込) |
トラネキサム酸 60錠 (1日2錠) |
2,200円(税込) |